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カザフスタン (2004/04/28〜)
カザフスタンへヨーロッパオオナマズを釣りに行ってきました。
同行者は世界記録的な変態添乗員柏木氏、
お見合いしたら養子にきてと言われたトッスィー福井氏、
シャクティー田中氏、ヴィーナス野村氏、
上田きよし氏、元ヤン毛利氏、それに私の総勢7名で
ゴールデンウィークの最中まあまあやばそうなオイニーのする所へ行ってきました。
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今回のカザフスタンの旅程はゴールデンウィークの期間に
はめたツアーにするため、
なかなかにハードかつ時間のかかる
乗り継ぎが強いられるものとなった。
往路はウズベキスタンのタシケントでトランジットし、
カザフスタンのアルマティまでは飛行機で移動、
そこから車で5時間走り、イリ川の中流域へ行った。
そこからボートで下流域にあるバルハシ湖の
手前イリデルタ地域にある
ベースキャンプ地まで3時間走るという恐ろしい行程を
強いられる。
あえて復路のまた素晴らしくロングな行程は
ここには書かないが、
とにかくかなり遠くにある釣り場である事は確かなのである。
とりあえず飛行機を降りてから釣り場までの
印象に残った場面をダイジェストにお伝えしよう。
まずは我々のバスを追い越して行った
3人乗りのタンデムバイク。
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荒野の中、行き倒れになってしまったのか
ヤマネコのような動物のシャレコウベを発見。
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放牧された牛たちにも遭遇。
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5時間のドライブの後、ようやく河原と思わしき所に到着。
そこには古びれた鉄の船が放置されていた。
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我々を迎えに来てくれたフィッシングガイドたち、
なかなかにカッコイイのである。
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キャンプ生活と聞いて私がまず用意したものは、
防寒着とカロリーメイトであった。
この時はこの世にこんなありがたい物は
他にないと痛切におもった。
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ついに我々はキャンプ地に到着。
長旅に疲れた我々をスタッフは
あたたかく迎えてくれた。
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無事到着したので感激のあまり
私の旅のお供たちとパチリ。
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旅のお供はRV-INNOのロッドケースと
みんなありがとうリモアである。
ステッカーがカッコイイー。
カザフスタン2日目
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私がカザフスタンに持ち込んだ
タックルはこんな感じ。
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カザフスタンに行くまでに
ほとんど釣りの情報を集める事ができなかったので、
タックルの選択にはかなり神経を使う事になった。
というのもなかなかに気軽に行ける所ではないので
”無難なタックル選び”では
後で後悔する事もあり得るので、
”無難な中にもミスの起こり得ないタックル選び”が必要であった。
しかもヨーロッパオオナマズを釣るためには
そのエサとなる魚をルアーで釣らなければいけないという。
エサがなければ釣りができないという
恐ろしいほどに厳しい現実が待ち構えていた。
しかも、その魚を釣るための目安とされるルアーは
小型のスピナーやミノーからバイブレーションや
プラグに至るまでとかなり幅が広い。
荷物の関係上、エサを釣るためのロッドを
何本も持って行くわけにもいかず、
かなり幅の広いルアーを使用するために
1本のロッドを選ぶというのは
本当に難しかったが、私の手持ち竿を皿の目で
見つめているうちに
1本のロッドに目が留まった。
そのロッドはスミス社のロックフィッシュ用に設計された
ベイライナー BLB-63L/BRFというロッドであった。
正解でした。
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私のボートではエサはわりとイージーに
手に入れることができたので
いよいよオオナマズ釣りの始まりである。
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待望のファーストバイトが私にあった。
普段ロウニンアジを釣っているロッドなので
少々オーバーパワーな感がある
タックルで対決している感はあるが、
間違いなく世界最大級の淡水魚との戦いの始まりである。
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1発目は1mちょいのヨーロッパオオナマズでした。
これでもまだまだ子供と言われました。
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実は私、ナマズとかライギョとか
おっきな体といかつい顔つきのくせに
ちっちゃなおめめのお魚さんが大好きなのである。
かなり感謝の気持ちを込めて
ファーストフィッシュをリリースしました。
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日が暮れるころになって
ようやく2回目のアタリがあった。
今度はかなり重たい。
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あがってきたのはこれでもここでは
大物ではないらしいのであるが、
1m50cmを超えるほどの
でっぷりしたお腹がぷにぷにの
重たーいナマズちゃんでした。
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ブス可愛い大迫力のでっかい顔面である。
えっどっちがって?!
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名残惜しくともリリースの時がやってきました。
さようなら。そしてありがとう。
2日目使用タックル
ロッド スミス
WRC-TOKARA60
リール シマノ ステラSW20000PG +
16000スプール
ライン モーリス 10 × 10 10号
オモリ オタフクオモリ 50号
ハリス モーリス ナイロンリーダー 170lb
アシストフック デコイ カトラス JS-2 #8/0
エサ アスの切り身
偏光グラス ZEALネオキールフレーム + TALEXアクションコパーレンズ
カザフスタン3日目
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翌日は朝早くからわりとアタリが連発した。
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まずは1m20cmほどのクロスケナマちゃん。
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続けてゴールド系の1m20cm程をキャッチ。
この個体はバルハシ湖から遡上してきた個体であるが、
側線が赤いことで識別できるらしい。
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お見合い敏明にもアタリがあった。
会心のほほ笑みで1mオーバーの
個体をお姫様抱っこ。
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次に私がキャッチしたのは、
ここではベイビークラスであるが
これでも80cm程はある。
なんと贅沢な釣り場なのであろうか。
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次に私がキャッチしたのは1m40cm程の
ゴールデンなオオナマズちゃん。
ロッドを噛みつつお姫様抱っこをしました。
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アルプス少女ハイジを見ていた時に
いつかは食べてみたいと憧れてい
た黒パンとここで遭遇。
朝昼晩と毎食遭遇することに。
食べれば食べるほどに
感動は薄れていくものである。
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お見合い敏明がデカそうなのをかけた。
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お見合い敏明1m60cm程をキャッチし、
会心のほほ笑みである。
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続けて私がキャッチした1m60cm程。
やはり魚を立て持ちすると
大きく見えて大迫力である。
3日目使用タックル
ロッド スミス
WRC-TOKARA60
リール シマノ ステラSW20000PG +
16000スプール
ライン モーリス 10 × 10 10号
オモリ オタフクオモリ 45号
ハリス モーリス ナイロンリーダー 170lb
アシストフック デコイ カトラス JS-2
#8/0
エサ アスの切り身
偏光グラス ZEALネオキールフレーム + TALEXアクションコパーレンズ
カザフスタン4日目
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翌朝の早朝、元ヤン毛利氏は寒さのためなのか、
集会に出動しそうな格好で現れた。
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まずはエサをルアーで釣る事から始まる。
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この魚がヨーロッパオオナマズ釣りには
最も最適なエサとなる
’アス’という名前の魚。
その姿・形と似合わずかなりどん欲なのか
TDバイブをがっぽりと
呑み込んであがってきたが、
わりと釣るのは難しい魚である。
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続けてメタルジグで’ザンダー’という
食べて美味しい魚をキャッチしたが、
この魚ももれなく釣りエサに。
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エサはこのようにブツブツとブツ切り
にされるのであるが、
このエサに最適な’アス’という魚は
かなりオイニーが臭いので
ヨーロッパオオナマズのエサとして
最適なのらしい。
さしづめ、果物でいうとドリアンの
ポジションなのであろう。
そして人間でいうと…
このポジションを守っている人の
人名はここでは伏せておきます。
あしからず…。
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ガイドマスターのおじちゃんが
なんとコイをキャッチしていた。
このコイはあんまりオイニーが
バッドでないらしく、
輪切りを逃れリリースされていた。
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実はこのヨーロッパオオナマズを
ルアーで釣ってみたく、
かなりK-tenの18cmを
’マグナムハスキー+カルカッタ コンクエスト’
のタックルで投げまくっていた。
3日間投げまくって2回アタリがあり、
2回目にフックアップに成功。
めちゃめちゃハッピーな
ファイティングの後、あがってきたのは、
なんとルアーとあんまり大きさの差がないアスであった。
しょぼーんである。
しかしながらこれから水温の上がる
シーズンになると
必ずヨーロッパオオナマズは
ルアーで釣れると私は確信している。
その証拠に1匹のヨーロッパオオナマズは
私のルアーに水面まで追いかけてきたのである。
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淡水魚なのにトレバリーロッドを
このように大きく曲げてしまう
(写真からはみ出してしまっているが)
ヨーロッパオオナマズのパワーはスゴイのである。
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大暴れの後、水草やらなんやらを
ラインに絡めながら
テンヤワンヤでヨーロッパオオナマズは上がってくる。
タックルの強度は大切なのである。
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写真撮影をしていた為なのかガイドは
なかなかランディングに手をかしてくれないので、
自分でハンドランディングすることに。
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ランディングはかなり重たい。
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1m50cm程のゴールデンな
ヨーロッパオオナマズちゃんとパチリ。
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嬉しかったのでもう1枚角度を変えてパチリ。
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釣行終了まで時間あと30分程となって最後の最後に
今までとは違う鈍重なやつがかかった。
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慎重の上に慎重を重ね、じっくりとしたファイトの後、
水面に上がってきたのは
夢にまで見た狙っていたサイズであった。
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かなり疲れさせないと
船上に上げるのは危険な為、
ガイドはオオナマズちゃんに何回か
シャクティーパッドをお見舞いしていた。
そしてようやく船上に引き上げる事と
なったのである。
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ランディングに成功。
とりあえず2人で持ち上げてみようと思ったが、
上がらなかった。
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念願であった2mを1cm超えた。
2m1cmのオオナマズちゃんは
私と同じ所に古傷のある
カワイイやつでした。
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重さのあまり陸上では持つことのできない
オオナマズをまだまだかなり肌寒いこの時期に、
超冷たい水に入り水の浮力を利用して
オオナマズを持ち上げ撮影に挑む。
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めちゃくちゃ寒いし、
ヌルヌルで大変な事になっているが、
大好きなナマズのこんなサイズを釣る事ができて
嬉しくて仕方がない。
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名残はつきものだが、別れの時間は必ずやってくる。
ここまで大きく育つのには
かなりの時間がかかったに違いない。
元気な姿のままこのイリ川の頂点として
生き続けてください。
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リリースの後は全身ボンドがついた様な
状態になってしまっていた。
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サービスショット!!
その後は寒空のもと
フルチン生着替えショーが待っていた。
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キャンプのスタッフが食用の為、
釣ってきたザンダー。
これはかなり大物である。
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キャンプでの食事はわりと豪華である。
コイの真っ二つ割り、バーベキューなども出たが、
残念ながら私は淡水魚を食べる事ができない。
誠に残念な話である。
(ヘルペス大丈夫?)
4日目使用タックル
ロッド スミス
WRC-TOKARA60
リール シマノ ステラSW20000PG +
16000スプール
ライン モーリス 10 × 10 10号
オモリ オタフクオモリ 50号
ハリス モーリス ナイロンリーダー 170lb
アシストフック デコイ カトラス JS-2
#8/0
エサ アスの切り身
偏光グラス ZEALライガーフレーム + TALEXディープグレーレンズ

キャンプを離れる時、
みんなで記念撮影をしました。
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イリ川を上り、車に乗りこむ前の記念撮影の図。

アルマティーに到着した我々は
久しぶりに都会的なディナーを食べた。
お見合いとしあきはご飯を食べながら
ピーチジュースを飲むツワ者である。
カザフスタン4日目
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アルマティーのスーパーマーケットで
”冷凍の子豚丸ごと1匹”が売っていた。
どうやって食べるんだろうか?
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翌日、ウズベキスタンのタシケントでも
1泊する必要があったので、
ものすごく珍しいことであるが
ほんの少し観光もしてみた。
元来、旅の目的の100%が釣りである私は、
こういう日が苦手でしょうがない。
この写真の人物はタシケントの英雄であるらしい。
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タシケントの市場の図。
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野生のアーモンドを売るお兄さんの図。
これはかなり美味かった。
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チーズのような物を売るお母さんの図。
これは苦手だった。
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カーペットを売る民族衣装の少女の図。
かなり可愛らしい。
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